サラリーマン薬剤師です。前回に引き続き花粉症についての話題を投稿します。
この記事では花粉症対策の一つである鼻うがいについて紹介をします。結論として、「鼻うがいめっちゃ大切です!」私が以前3年間勤めていた店舗の近くの耳鼻咽喉科のDrも強く推奨をしていました。正直薬を飲むことよりも勧めていた気がします笑なぜ大切なのかについて詳しく伝えていきたいと思います。そしてお勧めの商品についても紹介させていただきます。
花粉症の人にとって毎年この時期は憂鬱ですよね・・・最近なんかムズムズしてきたなぁ、そんな事を思った次の日には鼻水はだらだら。目はかゆい!!と大変な事になった経験をした人も多いと思います。
そんな花粉症の人の症状を軽減するかもしれないのが鼻うがいです!
けど、鼻うがいって聞くと皆さんはムムっと思うのではないでしょうか?
・なんか怖そう・・溺れないかな・・
・プールで鼻に水が入った感覚になるんでしょ?
・芸人が罰ゲームでやらされるやつ!なぜあえてやる必要あるの?
といった不安・疑念が聞こえてきます。確かに鼻から液体を入れるって日常生活で経験のない行為ですし、すごく勇気がいることですよね。
けど安心してください!いくつかのポイントを押さえておけば全くしみることなく鼻の中を洗うことができます。また、鼻の奥まできれいにうまく洗うための商品も何種類かありますので紹介します。ちなみにすべての商品を実際に使用したことがありますのでご安心ください!
まずは鼻腔の構造を知りましょう!
日本耳鼻咽喉科学会HPより引用
ご覧の通り鼻の中って意外に複雑な構造をしているんです!鼻は「におい」を感知することや「空気を吸う」などの多くの役目をはたしています。その中でもひとつ重要な働きがありそれが、
鼻から吸い込んだごみをキャッチするフィルターの役目です!
鼻腔内にある空洞は粘膜で覆われており、細かな毛(線毛)がびっしり生えています。そのため空気中の細かいほこりや菌やウイルス、そして花粉などの物質を粘膜でキャッチし、線毛運動で体外へ排出することができます。
このような鼻の働きのおかげで私たちはきれいな空気を肺へ供給できるのです!ほんとに人間の体ってよくできてますよね!!
ですが、問題が発生します。
問題:線毛を助けるために出る鼻汁
体は体外へなんとか異物を押し出そうとするために鼻水を出して線毛の運動を助けようとします。風邪をひいた時や花粉が飛んでいる時期に鼻水が出るのはそのためです。要は鼻の中にあるウイルスや花粉を洗い流そうとして起きる生理現象なのですが、過剰に鼻水がでると集中力は低下するし、鼻水のかみ過ぎで鼻の周りが赤くなったりいいことがありません。
そこで鼻うがいの登場です!!原因となる異物に対して体が過剰反応する前に鼻腔内を洗浄してしよう!という理屈です。非常に理にかなっていると思います。
前回の記事でも少し触れましたが、原因となる花粉を体内に取り込まなければ理論上は花粉症が起きません。花粉を取り込まない対策については前回の記事をご覧ください。
では本題の鼻うがいについての説明に入りたいと思います。
鼻うがいの方法説明!
鼻がツンとならないポイントは2つあります。
①体液と同じ濃度の食塩水を使う
②体温と同じくらいの温度のぬるま湯を使う
体液と同じ濃度の食塩水のことを生理食塩水と呼びます。中学生の生物で習う内容なのですが、お久しぶりの人のために復習です!
・体液と同じ濃度の食塩水のこと。
・0.9gの塩を水で溶かして全量が100mlになるよう調整。
・鼻水が鼻にしみることがないのも生理食塩水と同じ塩分濃度だから。
・生理食塩水よりも濃すぎても薄すぎても鼻は刺激を感じる。
海水やプールの水は鼻にツンとするのは温度や濃度が体液とかなり違うためです。体液と同じ濃度(等張)の液であれば人は刺激を感じないようにできてます。
話がそれましたが、鼻うがいの方法に戻ります。
①生理食塩水を作る(一度煮沸した水をぬるま湯(37度前後)まで冷まして使用する。)
②ノズルがついているプラスチックボトルがあればノズルを片鼻に差し込み水を注入する。
③鼻に水を注入するときは「あー」と声を出しながらするときれいに流し込みやすいです。
注意点としては注入の時に上を向かないことです!
・・・めんどくさいと思いましたか?そんなあなたに朗報!!すでに製品化されている商品を3つ紹介します!
鼻うがい商品お勧め3選
①サイナスリンス
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知名度は全くないと思いますが、個人的に一番お勧めの鼻うがいで、今も愛用してます!メリット・デメリットとしては
・価格が比較的リーズナブル。専用ボトルもあって使いやすい。
・1回使用料が多く、鼻の中が良く洗浄できる。
・ちょうどよいぬるま湯を作るのが難しい。
という感じですが、デメリットであるぬるま湯に関しては奥の手があります。正しい使い方ではないのでもしも試す方は自己責任でおねがいしたいのですが。
ボトルの目盛りまで冷水を入れて、電子レンジで600W1分チン!
・・・自己責任でお願いします。私は毎回このようにしてます。もしくはお風呂のお湯を入れてすることもあります!!※マネはおすすめしません。
②ハナノア
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CMでおなじみの小林製薬のハナノアです。こちらは液を温めずに使用するタイプなので保管場所の温度が低すぎると少し刺激が出るかもしれません。ちなみにこちらも使用経験がありますのでメリット・デメリットをお伝えします!
・液を作る手間がなくお手軽!
・ミントの香りがついていて爽快感〇。
・1回量が20mlは少し物足りない。洗浄も少ない量でするため少し難しい。
個人的には1回量が多いサイナスリンスの方が使いやすいと感じましたが、ミントの香りは清涼感があってよかったです。どちらが良いか、好みが分かれる部分ですね。
③ハナクリーンS
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ドラッグストアで良く見かけるハナクリーンS!こちらも使用したことがありますのでそのメリット・デメリットをお伝えします。
・日本メーカーの商品で安心できる。
・熱湯と冷水を注ぐ量がボトルに書いてありぬるま湯が簡単に作れる。ボトルも非常に使いやすい。
・使用方法も簡単。説明動画もあってわかりやすい。
・価格が高い。
値段さえもう少し安価ならダントツの1位ですが・・・ちょっと毎日するには高いですね。まあ、付属の粉がなくなったら家庭用の食塩で代用という手もありますが。
まとめ
今回は鼻うがいについてその方法とお勧め商品をお伝えしました。製品を購入したほうが、楽にできることは確かですが、基本的には「鼻水くらいのしょっぱい水」で洗うということが重要ですので、各自で工夫してやっていただければと思ってます!こんな方法もあるよという方はぜひTwitterでご連絡いただければと思いますのでよろしくお願いします!
以上サラリーマン薬剤師の鼻うがい特集でした。