サラリーマン薬剤師です。
新型コロナウイルスはマスクの使用で防げるのかという疑問を持っている人がいると思いますが結論から言うと侵入を防ぐことはできません。ですが、マスクの着用は感染者が他者へうつす事を防ぐのにとても有効ですので着用はとても大切ですし、感染していない人もするのがよいでしょう。
例年ならインフルエンザの流行が終わり、花粉症の人々がざわざわする季節ですが今年はとんでもないことになりましたね・・・新型コロナウイルス(COVID-19)の脅威が日に日に増しておりついに国内でも1名の死亡者が出てしまいました。
中国で感染者が増え始めていた2020年1月末頃、「感染防止」を目的としてマスクを購入する人が続出しました。その結果現在ドラッグストアや薬局、スーパーのほとんどでマスクが売り切れており入荷時期にも見通しが立っていない状況です。私の薬局でも1月に50点以上あったマスク商品が、一瞬で売れてしまいました。
先ほどすこし触れましたが、これから花粉の飛散量がピークになる季節となり「花粉症軽減」目的でマスクを使用したい人がたくさんいるはずです。そんな中マスクが売っていないこの状況で例年よりも花粉症の人がつらい思いをするのではないかと思い、とても心配しています。花粉症の方の対策についても今後記事を書いていきたいと思ってますのでお楽しみに。
さて冒頭でも述べましたが、新型コロナウイルスはマスクの着用で侵入を防止することができません。その理由はコロナウイルスがマスクの網目に比べてとても小さく、すり抜けてしまうためです。
コロナウイルスの直径は0.1μm~0.2μmと言われています。一方で市販されている不織布のマスクの網目の大きさは約5μmと言われており、簡単にすり抜けてしまいます。ただし、マスクを着用部位はウイルスの苦手な湿度が高くなるので、多少の侵入で有れば感染を防げるかも知れません。
しかし、濃厚に接触すれば大量のコロナウイルスがマスクの内側に入ってくることになるので、やはりマスクのみで対策するのは不完全でしょう。
そこで、今回はウイルス感染の予防策について、東京都医師会が発表した標準的な感染予防策6個についてご紹介します。
以下抜粋
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- 外出後は手洗いを!うがいも有効と言われています
- 咳やくしゃみをしている方はマスクの着用を!他者への感染予防が目的です
(健康で症状のない方のマスク着用の有効性は高くないと言われています) - 軽い感冒症状の場合は自宅で休養・安静を!
- 症状が長引いたり、重くなってきたら医療機関へ電話連絡の上、受診を!
- 普段からバランスの良い栄養と休養をとり体調管理を万全に!
- 高齢者や乳幼児、体調の思わしくない方は、人ごみへの外出は控えましょう
~これらの項目は『通常のインフルエンザ流行期と同様の対応』です~
いかがでしょう?皆さんはこの感染予防策がどれくらいできいましたか?是非、今日から実践してこの危機を乗り切りましょう!